坐骨神経痛で悩みを
抱えている方へ
坐骨神経痛は、お尻から足先にかけてみられる痛みやしびれのことです。
頭痛や腰痛と同じように病気ではなく症状の1つです。
坐骨神経痛は、「坐骨神経」がなんらかの原因で圧迫されることで引き起こされます。
坐骨神経は、末梢神経のなかでも非常に太くて長い神経です。
張った筋肉や変性した骨が坐骨神経を障害してしまうと、しびれや痛みが出ます。
ひどい場合は、麻痺をもたらすこともあります。
こちらでは、坐骨神経痛の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
このような悩みはありませんか?
- 立ち仕事で毎日坐骨神経痛に悩まされている
- 足がしびれて靴下をうまく履けない
- 腰を反らすと足がしびれる
- お尻がしびれやすいので長時間座っていられない
坐骨神経痛の症状と原因
坐骨神経は非常に大きな神経です
坐骨神経は、下半身の感覚や運動を支配している大きな神経です。
長さはなんと1mにもおよぶといわれています。
坐骨神経痛が起こると歩行機能にも悪影響がおよぶことがあるため、症状がひどくなる前に早めに対処することが大切です。
骨に問題があるのか筋肉に問題があるのかで対処法が異なります。
まずは、坐骨神経の役割について詳しくみてみましょう。
坐骨神経について
◇坐骨神経の場所
坐骨神経は、腰椎の4番目・5番目と骨盤の中央にある仙骨の前面から出ています。
下肢へと伸びている神経で、お尻の梨状筋(りじょうきん)の間を通り、太ももの後ろへとつながっています。
膝の裏に到達してからは、総腓骨神経と脛骨神経に分かれ、足裏までを支配しています。
◇坐骨神経の役割
坐骨神経は、末梢神経の1つです。
脳や脊髄といった中枢神経と下半身とをつないでいます。
坐骨神経は、次の3つの神経から構成されています。
・運動神経
脳からの指令を伝達し、下半身を動かします。
・知覚神経
皮膚や筋肉で感じた痛みや温度といった情報を中枢神経に伝えます。
・自律神経
内臓や血管などの働きを自動的に調整します。
◇坐骨神経の特徴
坐骨神経は、末梢神経のなかでもっとも太い神経です。
太さはボールペンほどあるといわれています。
長さは個人差がありますが、1mほどになります。
坐骨神経痛の原因
◇腰椎椎間板ヘルニア
若年の方の坐骨神経痛は、腰椎椎間板ヘルニアが多いといわれています。
背骨は、椎骨と椎間板が交互に積み重なっています。
椎間板の中には、ジェル状の髄核という組織があり、硬い椎骨がお互いに擦れ合わないよう、クッションの役割を果たしています。
腰椎椎間板ヘルニアは、髄核が押し出されて、周囲の神経が圧迫される病気です。
◇脊柱管狭窄症
背骨のなかには「脊柱管」と呼ばれる神経の通り道があります。
脊柱管狭窄症は、加齢などによって脊柱管が狭まる病気です。
神経が圧迫されることで、坐骨神経痛がもたらされます。
◇梨状筋症候群
梨状筋は、お尻の奥にある筋肉です。
坐骨神経は、梨状筋の隙間を通っています。
そのため、何らかの原因で梨状筋が硬くなると神経が圧迫され、坐骨神経痛が起こります。
梨状筋症候群の原因としては、スポーツによる負荷や股関節の異常などが考えられます。
坐骨神経痛の特徴
◇お尻から足にかけてしびれや痛みが出る
坐骨神経は、腰椎から足裏までを支配しているため、下半身のさまざまな場所でしびれや痛みが出る可能性があります。
局所にひどい痛みを感じることもあれば、下半身全体にしびれるような痛みを感じることもあります。
◇動き始めに痛む
坐骨神経痛は、ベッドから起き上がるときや椅子から立ち上がるときなど、動こうとするときに痛みが出やすい傾向にあります。
◇少し歩くと痛みが出てくる
少し歩くと神経の圧迫が強まり、痛みが強くなることもあります。
脊柱管狭窄症でみられやすい症状です。
◇ひどくなると麻痺が起こる
坐骨神経の圧迫が強まるとしびれが増強し、足の感覚が麻痺するようになります。
重症の場合は、歩けなくなってしまうこともあります。
坐骨神経痛になりやすい方の特徴
◇座っている時間が長い方
座っている時間が長いと、梨状筋が張りやすくなり、坐骨神経痛になるリスクがあります。
仕事柄座っていることが多い方は注意が必要です。
◇激しい運動をする方
激しい運動をすると、腰に大きな負担がかかり、坐骨神経痛をもたらす腰椎椎間板ヘルニアになる可能性が高まります。
◇腰に負担のかかる仕事をしている方
介護職や運送業など、前かがみで重い荷物を持たなければならない仕事に就いている方は、腰を痛めやすく、坐骨神経痛が出る可能性があります。
坐骨神経痛とがんの関係
がん細胞は、骨に転移することがあります。
脊椎に転移が起こると周囲の神経が刺激されるため、坐骨神経痛が現れることがあります。
脊髄が、がんに圧迫されると手足にしびれが現れ、感覚が鈍くなったり、排尿や排便がスムーズにできなくなったりします。
一度死んでしまった脊髄の神経細胞は再生しないため、早期発見することが大切です。
原因に心当たりのない坐骨神経痛に悩まされている方は、早めに医療機関を訪れましょう。
坐骨神経痛を改善に導く方法
つらい坐骨神経痛の対処法・予防法
坐骨神経痛の原因に心当たりはありましたか。
坐骨神経痛の症状は、進行していくことがあります。
そのまま放置せずに、原因に応じて適切に対処しましょう。
日常生活でいくつかのポイントに気をつけるだけでも、坐骨神経痛の悪化を食い止めることが可能です。
こちらでは、坐骨神経痛の対処法・予防法について詳しくみてみましょう。
坐骨神経痛の対処法
◇安静にする
坐骨神経痛がひどい場合は無理をせず、安静にしましょう。
身体を動かすと圧迫が強まり、痛みがひどくなる場合があります。
数日様子をみても痛みが引かない場合は、医療機関や整骨院にご相談ください。
◇温める
ホットパックなどで腰を温めてみましょう。
血行の悪さが原因となって、坐骨神経が刺激されていることもあるためです。
しかし、腰が熱を持っているようなときは、逆効果となってしまうことがあります。
鈍い痛みを感じる慢性的な坐骨神経痛のときだけ温めるようにしましょう。
◇入浴する
入浴することで、全身の血行が良くなります。
筋肉もほぐれやすくなるため、梨状筋の張りからくる坐骨神経痛の緩和が期待されます。
38℃〜40℃程度の湯船にじっくり浸かりましょう。
◇ストレッチする
腰やお尻のストレッチを行いましょう。
ストレッチすることで柔軟性が高まり、筋肉が張りにくくなります。
ストレッチをするときは、大きく呼吸しながらじわじわと筋肉を伸ばすことがポイントです。
反動をつけると筋肉を痛める可能性があるため、無理のない範囲でゆっくりと少しずつ行いましょう。
◇姿勢に気をつける
立っているときも座っているときも、腰には負担がかかっています。
正しい姿勢が維持できていないと、腰に負担がかかり、坐骨神経痛が悪化することがあります。
・立ち方
立っているときは、片足に体重をかけないようにしましょう。
耳と肩、くるぶしを結んだラインが地面と垂直に交わる姿勢が理想的です。
・座り方
足を組んだり、あぐらをかいたりすると、腰に負担がかかりやすくなります。
足裏をしっかりと地面につけ、骨盤を立てて座ることを意識しましょう。
立っているときよりも、座っているときのほうが腰に負担がかかるといわれています。
座っていることが多い方は、こまめに立ち上がり、ストレッチをするようにしましょう。
坐骨神経痛の予防法
◇適度な運動をとり入れる
適度に運動する習慣を持つことで、腰のストレスが解消され、坐骨神経痛の予防につながります。
運動の習慣がないという方は、ジョギングやランニング、水泳、ヨガなど、趣味として楽しみながら続けられそうな運動を、まずは1ヶ月間やってみましょう。
1回20分、週に2〜3回程度が目安です。
◇正しい姿勢を保つ
姿勢のゆがみは腰に負担をかけ、血行を悪くしている場合があります。
足を組んだり、片足に体重をかけたりするなど、無意識のうちにくせとなっている習慣があるものです。
日常生活で悪いくせに気づいたら、その都度直し、正しい姿勢を保てるようにしていきましょう。
◇こまめにストレッチをする
こまめに股関節のストレッチを行い、梨状筋の柔軟性を保っておきましょう。
まずは床に座って、あぐらの姿勢をとり、両方の足裏を合わせます。
そして、足の指先を両手で掴み、身体を前に倒していきます。
このとき、膝を床にくっつけるようなイメージで股関節を開きましょう。
◇湯船に浸かる
湯船に浸かることで、全身の血行が良くなり、疲労がとれやすくなります。
筋肉もほぐれやすくなるため、梨状筋の張りからくる坐骨神経痛の予防にもつながります。
◇座る環境を整える
座る環境が悪いと骨盤がゆがんだり、腰に負担がかかりやすくなったりします。
硬い椅子に座り続けると、お尻がひどく圧迫されて梨状筋が坐骨神経を押しつぶすことがありますので、クッションなどを活用してお尻への衝撃を和らげましょう。
また、1時間に1回程度は休憩を挟み、ストレッチをするなどして何時間も座り続けないように工夫しましょう。
◇太り過ぎに気をつける
身体が急激に重くなると腰への負担が増え、坐骨神経痛になるリスクが高まります。
適度な運動とバランスの良い食事を心がけ、体重の急激な増加を防ぎましょう。
いるか鍼灸整骨院の
【坐骨神経痛】アプローチ方法
当院では、西洋医学や東洋医学などの観点から、症状がどこからがきているのか、全身を多角的にみて症状改善を図ります。
身体は加齢、運動不足などにより筋力が低下し、その結果として筋肉が機能不全を起こし、ゆがみやズレを生じさせると考えられます。
すると身体全体を正しく支えることできなくなるため、正常から逸脱した関節運動を繰り返し、痛みが出現するのです。
筋肉・骨・関節・神経・皮膚・血流といったさまざまな側面からアプローチした施術を行います。
トリガーポイント療法を腰背部、大腿前後、殿筋(お尻の筋肉)、背中、足まわりなどを中心として全体的に施し、筋の緊張を緩めていきます。
さらに深部にアプローチするため、鍼にパルス電流を流した鍼療法を腰部やお尻に行います。
これによって筋緊張を緩和したり、神経の高ぶりを整えたりすることで、症状改善を図ります。
状態に応じて超音波療法、微弱電流などの物理療法や手技療法を合わせることで早期の症状の改善を目指します。
また、骨盤矯正などで背骨や骨盤を整えることにより、機能不全を起こした筋肉を呼び起こしていきます。
正常な関節運動に近づけることで、痛みの原因となっている根本の改善を促します。
痛みが改善してきたら、その良い状態を長く維持していただくために、生活習慣指導やご自宅でできる効果的なストレッチ、トレーニング方法などもしっかりお伝えします。
著者 Writer
- 山下 正信
ヤマシタ マサノブ - 保有資格:柔道整復師、鍼灸師、障害者スポーツトレーナー、登録販売者
得意な施術:痛みを探る手技
<患者様へひとこと>
痛みに関してささいなことでもご相談ください。
患者様と共に痛みのない生活を送るをモットーに施術を行います。 実績経験はありますが、痛み方は同じとは限りません。毎回新鮮な気持ちで常に向上心を持ち患者様の痛みを取り除くためにはどうしたらよいか常に考えています。
専門分野でなくてもアドバイスができると思います。
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