テニス肘で悩みを
抱えている方へ
テニス肘の正式名称は、「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」といわれています。
ラケットを激しく振るテニスプレーヤーに多くみられる障害であることから、テニス肘という俗称で呼ばれています。
テニスのようなラケットを振る動作がきっかけとなりますが、スポーツだけで起こるものではありません。
日常生活でも、パソコンのタイピングや料理などで発症することがあります。
こちらでは、テニス肘の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
このような悩みはありませんか?
- 肘が痛くてドアノブを回せない
- ラケットを振ると腕が痛む
- 肘が痛くてフライパンを振れない
- 雑巾を絞ることが難しい
テニス肘の症状と原因
テニス肘かどうか簡単にチェックできます
ゴルフ肘や野球肘など、肘の障害にはスポーツの名前がつけられることが多くあります。
テニス肘の場合は肘の外側に痛みが現れますが、見た目ではあまり異常がみられないため、テニス肘かどうか判断することは難しいとされています。
しかし、テニス肘かどうか確かめる簡単なチェック方法があります。
テニス肘かもと思っている方は、チェック方法を試してみましょう。
テニス肘について
◇テニス肘の正式名称
テニス肘は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」という肘の障害です。
ラケットでボールを打つ動作を繰り返すことで発症するケースが多いため、テニス肘と呼ばれています。
しかし実際には、テニス以外にも日常生活や仕事をきっかけとして発症することがあります。
例えば、フライパンを振る動作やパソコン作業などが引き金となることもあります。
◇テニス肘の状態
テニス肘は、上腕骨外側上顆(肘の外側)に付着している筋肉「短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)」の腱に炎症が起きている状態とされます。
テニスのバックハンドを繰り返すことで、短橈側手根伸筋に過剰な負荷がかかり、発症すると考えられます。
短橈側手根伸筋は、他の筋肉よりも極めて薄い腱でつながっているため、障害が起こりやすい傾向にあります。
◇テニス肘の原因
テニス肘は、スポーツ障害の一種です。
大きな外力ではなく、繰り返しの弱い力が影響しています。
テニス肘になる原因は、大きく3つに分類できます。
・オーバーユース
テニス肘は、何度も肘を動かすことが原因となります。
1回1回の動きは負荷が小さくとも、頻度が多すぎると筋肉や腱、関節に徐々に疲労が蓄積されます。
本来は身体が持つ修復力で回復していきますが、練習のしすぎで修復のスピードが追いつかない状態が続くと、テニス肘になってしまいます。
・ミスユース
間違ったフォームのまま肘を動かし続けていると、肘の一部分だけが酷使されてテニス肘となってしまいます。
特に運動初心者に多い傾向にあります。
・ディスユース
普段あまり肘を動かさない方が突然肘を動かす運動を繰り返すと、筋肉がその負荷に耐えきれず、テニス肘を招いてしまいます。
中高年の方が久々に運動しようと張り切ってしまったときに発症することがあります。
テニス肘の症状
◇動かしたときの肘の痛み
ものを掴んで持ち上げようとしたり、タオルを絞ろうとしたりすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが出ます。
多くの場合、安静にしているときは痛みがみられません。
◇腫れ
患部では炎症が起こっているため、肘が腫れることがあります。
テニス肘のチェック方法
◇手関節伸展テスト
肘を伸ばした状態で、手は軽くグーの状態にし、手首を反らします。
このとき、手首を誰かに上から押さえてもらってください。
手首を反らし続けたときに肘の外側に痛みが出る場合、テニス肘の可能性が高いといえます。
◇チェアテスト
肘を伸ばした状態で椅子を持ち上げます。
このとき、肘の外側に痛みが出るようであれば、テニス肘の可能性があります。
◇中指伸展テスト
肘を伸ばした状態のままで手をパーにします。
このとき、誰かに中指を押さえてもらってください。
中指を押さえられると肘の痛みが出る場合は、テニス肘が疑われます。
◇レントゲン検査
レントゲンには筋肉が映らないため、テニス肘かどうか確認することは難しいといわれています。
しかし、まれに伸筋腱が付着する部位の骨にとげができていたり、石灰化していたりすることがあります。
このような変化がレントゲンでみられる場合、回復までに時間を要するといわれています。
テニス肘の注意点
テニス肘は、テニスプレーヤーだけの障害ではありません。
ラケットを使うバドミントンや卓球といった球技をしている方や、料理人やデスクワーカーの方も発症するリスクがあります。
また、近年は「スマホ肘」とも呼ばれており、スマホの使いすぎによって筋肉に疲労が蓄積され、テニス肘と同じ症状が現れることもあります。
テニスをしているかどうかに関わらず、誰しもに起こるリスクがある障害であることを覚えておきましょう。
テニス肘の症状を改善に導く方法
テニス肘を繰り返さないための対処法・予防法
テニス肘は、肘のオーバーユースが原因となる障害の一種です。
日常生活を送るにあたって、肘を安静にしておくことは意外とむずかしいものです。
長引くと回復までに数ヶ月要することもあるため、できるだけ早いうちからテニス肘を起こさないように予防を意識しましょう。
こちらでは、テニス肘の対処法・予防法についてご紹介します。
テニス肘の対処法
◇安静にする
テニス肘は、安静が第一です。
症状が出ている場合は、原因となっているスポーツや仕事を一旦中止し、できるだけ肘や手首を使わないようにしましょう。
安静にすることで、少しずつ組織が修復され、症状が改善されていきます。
完全に症状が改善するまでには数週間かかることもありますが、改善している途中で無理をしてしまうとさらに回復が遅れてしまうことがあります。
時間はかかりますが、我慢することも大切です。
◇入浴する
入浴することで身体が温まり、血行が良くなります。
肘への血流も改善し、酸素や栄養が十分に供給されるようになるため、テニス肘からの早期回復が目指せます。
身体が冷えている日や激しい運動をした日は、湯船に浸かり、全身を温めるようにしましょう。
◇ストレッチする
テニス肘の痛みを緩和するには、手首を伸ばすストレッチがおすすめです。
手のひらを上に向け、肘を伸ばします。
反対側の手で指を掴んで、手首をゆっくり下に反らしましょう。
その状態を15秒間キープするだけです。
筋が伸びていることが感じられれば、正しくストレッチできています。
◇ウォーミングアップをする
激しい痛みが出ていない場合は、運動する前に前腕のウォーミングアップを行いましょう。
肘を伸ばして手をグーパー、グーパーと閉じて開いてを繰り返すことで、屈筋群や伸筋群を刺激できます。
◇運動後にアイシングする
テニス肘は、筋肉の炎症が関係しています。
運動後にアイシングすることで炎症反応が落ち着き、症状が出にくくなります。
◇テーピングする
どうしても肘や手首を動かさないといけない場合は、テーピングで筋肉の付着部分にかかる負担を軽減しましょう。
テニス肘専用の「テニスエルボーバンド」というアイテムもあります。
テーピングを貼るときは、力加減に注意が必要です。
また、長時間締め付けが続くと血行不良につながりかねません。
テーピングは、あくまで試合中などの応急処置として施すようにしましょう。
テニス肘の予防法
◇筋力を鍛える
テニス肘を予防するためには、手首のトレーニングが効果的です。
まず、肘を伸ばして手のひらを下に向けます。
そして、ペットボトルなど重りになりそうなものを握ります。
肘を伸ばしたまま、手首を反らすようにして重りを持ち上げます。
そして、今度はゆっくりと限界まで手首を内側に曲げていきます。
このトレーニングを行うことで、前腕伸筋群が鍛えられます。
◇念入りにウォーミングアップをする
運動前には、前腕のウォーミングアップを欠かさず行いましょう。
あらかじめ軽く前腕を動かしておくことで、スムーズに肘が動くようになり、負担が軽減されます。
特にラケットを振るスポーツをしている方は、念入りにウォーミングアップを行いましょう。
また、スポーツをしていない方でも、腕を動かす作業をする前に軽くウォーミングアップをしておくことで、テニス肘の症状が出にくくなります。
◇入浴する
テニス肘は、疲れを溜め込まないことが大切です。
入浴することで血行が良くなり、ケガの回復が早まる効果が期待されます。
疲労が溜まりやすい状態にある方は、できるだけ毎日入浴して全身を温めるようにしましょう。
◇手を休ませる
テニス肘を予防するためには、手の使いすぎを防ぐことが大切です。
すでに腕に違和感を覚えている場合は、練習負荷や練習量を少なめに調整しましょう。
また、仕事などで手を酷使しなければならない方は、家に帰ってからの時間や休みの日はできるだけ手を休ませるよう工夫することが大切です。
◇動作を見直す
肘に負担をかける動きは何なのかを考え、動作を見直しましょう。
テニスをしている方の場合、片手打ちのバックハンドを両手打ちに変えるだけでも、腕にかかる負担が軽減されます。
また、パソコン作業をする方は、タイピングやマウス操作が肘を痛める原因となっている可能性があります。
肘置きを使ったり、アームレストを導入したりして、肘に負担がかかりにくい動作になるよう調整しましょう。
いるか鍼灸整骨院の
【テニス肘】アプローチ方法
当院の施術の流れとしては、おもに肘への負担を軽減するため、関節・筋肉・神経・皮膚の4つの面からのアプローチを軸に施術を進めていきます。
テニス肘の多くは「肩甲骨の滞り」が原因となって発症していることがみられます。
多くの方が肩甲骨に張り付いている筋(おもに棘下筋)が硬くなっているため、リリースすると痛みが生じる場合があります。
肩甲骨に張り付いている筋肉を、指先を使って剥がして緩めていきます。
そして前腕の屈筋(手を握る筋肉)の筋緊張の緩和を目指し、肘の痛みによって肩や腕など筋肉の緊張が強まっている部分を重点的にほぐしていきます。
痛みが強い場合は、まず超音波療法や微弱電流を用いた物理療法で症状を落ち着かせます。
また、東洋医学的な施術も取り入れ、経穴(ツボ)や経絡(ながれ)に刺激を加えていきます。
患部を直接触らない、遠隔的な施術によって患部の痛みの緩和を行います。
施術の効果を長く維持するため、症状が和らいできた段階で運動療法も行っていきます。
再発防止・身体の機能改善・使い方の向上のため、セルフストレッチ・チューブトレーニング・動作指導などのアドバイスを行います。
このように、当院ではテニス肘の痛みの改善を図るだけでなく、再発しにくい身体をつくることを前提とした施術で、最後まで責任を持ってサポートさせていただきます。
著者 Writer
- 山下 正信
ヤマシタ マサノブ - 保有資格:柔道整復師、鍼灸師、障害者スポーツトレーナー、登録販売者
得意な施術:痛みを探る手技
<患者様へひとこと>
痛みに関してささいなことでもご相談ください。
患者様と共に痛みのない生活を送るをモットーに施術を行います。 実績経験はありますが、痛み方は同じとは限りません。毎回新鮮な気持ちで常に向上心を持ち患者様の痛みを取り除くためにはどうしたらよいか常に考えています。
専門分野でなくてもアドバイスができると思います。
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